飲食店のwebマーケティング・集客戦略13の方法とおすすめ本

飲食店がインターネットから集客数を増やしていきたいときに考えるべきwebマーケティング戦略13と、マーケティングについてのおすすめ本を紹介します。
webマーケティングで使える手法については、ほぼ網羅していると思いますので、読んであなたの飲食店経営へ活かしてください。

webマーケティングは、変化の移り変わりが早いです。
例えば、数年前ならLINEを使おうという人はいなかったでしょう。

そのため、飲食店の方も新しいインターネットの流行には敏感になる必要がありますし、変化を恐れずに「失敗してもいいから新しいことを試してみよう!」と思える方が新しいwebからの集客に成功していると感じます。

インターネットの世界は、早くから取り組んだ人が大きく成功しています。
ライバル店が続々と成功してから取り組んでいるようだと、ライバル店には勝てません。

ただ、マーケティング戦略をしっかり構築し、継続的に実行できる人は多くないので、いつの時代も参入余地はあります。
これからwebマーケティング無しにすべてを集客することは難しいですから、webマーケティングには、継続的に取り組んでいきましょう。

では、「飲食店のWebマーケティング戦略13」の具体的な説明に移ります。

ホットペッパー・ぐるなび

自分の客層が求めている内容を把握して、それに沿った写真を用意しましょう。
宴会が多い店なら、何人まで入れそうなのか、くつろげる広さがあるのか、などを気にしています。
宴会席の全体写真を用意しておきましょう。
たくさんお客様が写っている活気のある写真が有効です。

他には、「おいしそう」に見える写真かどうか。
自分の客層と被る競合店の写真を見て、おいしそうに見えるか客観的に考えてみましょう。
飲食店にとって写真の威力は絶大です。

少しお金をかけてでもカメラマンに撮ってもらい、「シズル感」のある写真を用意しましょう。

食べログ

無料で取り組めるのに、意外と取り組んでいない飲食店が多いのが食べログです。
口コミがインターネットで当たり前にされるようになってから、いつのまにかホットペッパー・ぐるなびを抜いて一番アクセスの多い媒体になりました。

食べログの対策効果も非常に大きいです。
常連のお客様に積極的に口コミをしてもらうだけでなく、お店側から料理の詳細や綺麗な写真を投稿するようにしましょう。

お店側から食材の品質の良さや違いなどを伝えないと、認知してもらえません。
どれだけこだわっているか伝えてください。

また、お客様が撮った写真だと、暗かったり、食事がおいしそうに見えなかったりします。

Retty

ソーシャルサイト(FacebookやTwitter)が普及したことによって、インターネット上の口コミにも変化が現れ始めました。
誰が書いたか分からない口コミへの信頼性が薄れ、友達からの口コミを信頼するようになりました。
ソーシャルサイトを利用すれば、簡単に友達に情報を伝えられるようになったからですね。

Rettyは、現在も急成長を遂げており、2014年9月には、月間利用者400万人を超えるサービスになっています。
そのため、食べログだけでなく、お客様にはRettyへ口コミしてもらうことも大切です。
可能であれば、Retty内で影響力のあるユーザーに試食してもらいに来て、口コミを書いてもらいましょう。

Yahoo!予約 飲食店

「Yahoo!グルメ」が終了し、「Yahoo!ロコ」と統合したあと、「Yahoo!予約 飲食店」が始まりました。
無料で使えます。

「地名+イタリアン」「地名+カフェ」などの検索されるキーワードで表示されるようにするのが大切です。
無料なので、予約しないのは損ですね。

グルーポン・ポンパレ・ラクーポン

今もまだ成長途中の市場。
「クーポンサイト.jp」によると、2013年の共同購入クーポン市場は、推定396億円(前年比約11.5%増)でした。

2013年の売上ランキングを見ると、以下のような結果でした。
1位は、ポンパレ:171億9160万円(前年150億3450万円)
2位は、グルーポン:148億0993万円〜160億4247万円(前年123億8947万円 〜161億7931万円)
3位は、ラクーポン:29億1650円(前年21億7393万円)
4位以下に、ルクサ・くまポン・一休マーケットが続きます。

1位のポンパレとグルーポンが飛び抜けていますね。

共同購入クーポンは、短期間で大きな割引を受けたお客様が訪れます。
だいたい半額で来るため、お店側には利益が残らないどころか、赤字になる上、客層と違ったお客様が来て、リピーターにもつながらない、というような問題点が指摘されていました。

そのため、これらの問題を解決するような利用法が必要です。

例えば、利用客の少ない平日や曜日限定で、コースや単品を半額で提供し、ドリンクは別料金にする、など利用方法を工夫すれば、赤字を出さずに利用することもできます。
もちろんリピートしてもらえるような仕掛けも準備しておきましょう。
ソーシャルメディアと絡めることで、販売数を伸ばすこともできます。

LINE

LINEは、リピーター戦略に用いるものです。
会計時に「LINEアカウントを作りました。お得な情報を流すので友達になってくださいね」と案内しましょう。

他には、「LINEで友達になってくれたら500円OFF」というようなキャンペーンをするのも友達を増やすのに効果的です。
LINEでは定期的にお店の情報や役立つ情報をアップしていきましょう。
そして、直接お客様にLINEメッセージを送るときは、いつも何か割引やキャンペーンや大事なお知らせなど相手がメリットを感じてくれる情報を届けましょう。

Airリザーブ

リクルートが新しく開始した予約管理サービスです。
無料で使えます。

お客様は、24時間ネット予約ができるようになります。
意外と営業時間が終わってから予約しようとする人がいて、これを取りこぼすのは機会損失なので、こういったサービスを導入して取りこぼさないようにしたいですね。

ホームページ

ホームページは持っているけど、活用できていない店舗がほとんどです。
実際の来店は、ホットペッパーなどのクーポン誌や食べログなどのポータルサイトに頼っていませんか?
そこから十分なお客様が獲得できているならいいのですが、1つの集客媒体に頼り過ぎないようにしましょう。

ホームページの良いところは情報をこちらで管理できるところです。
食べログでは、誰か知らない人が悪いコメントをして評価を下げてしまうこともありますし、ホットペッパーやぐるなびではクーポンばかりに目がいって、素材の良さなどをあまり見ていないこともあります。

ホームページではあなたのお店がどれだけ手間をかけて料理しているのか、素材にこだわっているのか、などの情報をお客様に分かりやすく伝えることができます。

SEO

ホームページには、作ってもほとんどアクセスされていないページが山ほどあります。
お客様に検索エンジンで検索されたときに見てもらうためには、SEOが必要です。
「地名+分類名」で上位表示されることを目指しましょう。
「地名+分類名」とは、例えば「渋谷 カフェ」「新橋 居酒屋」「京都 イタリアン」などです。

リスティング広告

SEOには時間がかかりますし、上位表示するにはスキルのある人の手伝いが必要となることが多いです。
リスティング広告であれば、お金を払えばすぐに表示されるようにすることができます。
スピードを上げた経営ができるのが利点です。

Facebook

Facebookでは、自分のアカウントやFacebookページのアカウントを使って、自分のお店をアピールしていきましょう。
Facebookページで料理やお店のことを投稿し、「いいね」を増やしていきます。
Facebookページは、広告を打つことでこちらから見込み客にプッシュ型で広告展開することができます。

検索エンジンでは、「京都 イタリアン」というように京都でイタリアンを探している人にアプローチしますが、Facebookでは、イタリアンに行きたいとは、そのとき特に考えていない潜在的顧客にも自分のお店を認知してもらうことができます。
割引などのキャンペーンと絡めてFacebook広告を打ち、多くの人に認知してもらいましょう。

Twitter

Twitterは140文字まで1つの投稿で入力することができます。
Twitterで見込み客に役に立つ情報を流したり、お客様と交流したりしながら、アカウントを大きくしていってください。
お客様との関係が作れるようになれば、何か案内したときに来店してもらえるようになります。
自分の地域の他アカウントをフォローしている人や、地名をプロフィールに入れている人をフォローしながら、自分の商圏にいるフォロワーを増やしていきましょう。

Youtube

「オムライス 作り方」と検索してみてください。
Youtubeの動画が出てきませんか?
このように動画を投稿することで、自分がアップロードした動画を見てもらえるようになります。

動画は、自分でスマホを使って撮影したもので十分です。
デジカメならなお良いです。

動画の説明文に、お店のホームページURLを掲載し、来店を促します。
料理教室イベントを行うと、より動画との相性がいいですね。
「動画で説明したオムライスと◯◯の作り方を教えます」といったイベントです。

料理教室を行えば、一定数かつ単価の高いお客様を迎えることができる上に、リピートもしてもらいやすくなります。
そしてイベントの風景をさらに動画で撮影したり、Facebookに写真と動画をアップしたりして、さらにお客様と交流するようにすると、だんだん人の輪が広がっていきます。

飲食店のwebマーケティング戦略13について1つずつ説明してきました。
小さなお店だと、人手も限られているため、すべてを行うのは困難です。
そのため、どの方法が自分のお店にとって一番効果的か考えながら、取り組んでみてください。

飲食店のマーケティングに関するおすすめ本

飲食店のwebマーケティングに関する本となると、最先端事例まで飲食店に特化して適切に教えているものがないため、マーケティング全般で大切なことが分かる本をご紹介します。

本名:「ドリルを売るには穴を売れ」
著者:佐藤 義典

こちらの本は、「イタリアンレストランの再生という身近なテーマの小説」に基いてマーケティングが説明されているため、飲食店の方にとって馴染みやすく、読みやすい形になっています。

「マーケティング」の本は、小難しい内容や言葉が多く読みづらいイメージを持っているかもしれませんが、この本はかなり読みやすく工夫されていて、マーケティングの理解にも役立ちますので、一度読んでみてください。

飲食店の方で集客に困っている方は、問い合わせフォームからご依頼ください。
無料相談も行っていますので、お気軽にどうぞ。