学習塾の独立開業で失敗しないための準備とは?必要な資金・費用など

学習塾の講師として独立・開業したい方のために、どんな準備をしておくべきなのか、どのくらいの資金・費用が必要になるのかご説明します。
資金については用意しないまま独立すると、事業が上手くいかないからつぶれるのではなく、資金が不足して止めざるを得なくなります。

どのようなことを準備しておくべきなのでしょうか。

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フランチャイズから独立するときに失敗しないための注意点

フランチャイズの学習塾で加盟店から離れて独立したい場合や、フランチャイズの学習塾講師を行っていた人が独立したい場合には、注意が必要です。

フランチャイズ元と加盟店との契約、フランチャイズ店と講師との契約に、色々と規約があり、もめることがあります。
例えば、「辞めたあと2年間は同業行為をしてはならない」「生徒を引き継いではいけない」など。

かなりフランチャイズ側に有利な規約が書かれていることが多く、それが有効かどうかについては争う余地がありそうですが、独立後にそのことについて悩まされては経営どころではなくなってしまいます。

そのため、独立開業前に、弁護士に相談したり、フランチャイズ元や勤務先とそのあたりの規約内容を譲歩してもらえないかなどの交渉をして、念書を書いてもらっておくのが理想的です。

立地戦略

立地についてもよく考えておく必要があります。
そもそも子どもがいない場所だと、集客にかなり苦戦します。
学習塾は、他のビジネスに比べれば立地の重要度は下がりますが、やはり人が大勢いる地域や、人が通る道路に面していたほうが有利です。
通行人が認知して問い合わせてくれるメリットもあります。

人口動態を、その地域の商工会議所や国の統計データから調べて把握しておきましょう。

経営を左右する生徒の集客

学習塾を経営する立場になると、自分で集客する必要があります。
マーケティングを学び、集客する力がなければ、あなたがどれだけ優秀な講師だったとしても、経営は成り立ちません。

集客方法についても事前にどんな方法があって、どのように取り組めばいいのか考えておきましょう。
生徒を引き継げる場合であっても、その生徒はいつか卒業します。
そのため、新規の生徒を集められる戦略を立てておいてください。

集客方法は、複数用意しておきましょう。
1つだけだと、それが上手くいかなくなったときに経営が傾くからです。

独立開業にかかる費用

個人事業主であれば、会社設立代などはかかりません。
確定申告を済ませるだけで大丈夫です。

具体的にかかる費用としてどんなものがあるかは、固定費と変動費に分けて考えましょう。

[固定費]
・教室のテナント料(自宅なら無し)
・電気、ガス代
・あなたの生活費

その他にもしパソコンや何かリースで借りるものがあれば、それも固定費になります。
なるべく固定費を減らしたほうが起業のリスクは低くなります。

[変動費]
・広告宣伝費(チラシ、ホームページなど)
・書籍購入代
・事務用品費

広告宣伝費は多めに見積もっておきましょう。
口コミや紹介だけでは、大きく生徒を集めることは難しく、集客をコントロールできないため、経営が危険な状態に陥りやすくなります。
広告から集められる方法を押さえておきましょう。

ホームページ制作後の管理費や、そのホームページにアクセスを集めるために検索エンジンで上位表示させるSEOを行う場合には、広告宣伝費ですが、月々の費用もかかります。

これらを見ると、学習塾は比較的借金を負うリスクは低く、始めやすいと言えます。
ただ、子どもの数は今後も減り続けるので、立地と生徒の集客戦略は、長期的に経営するには要と言えます。

独立開業するときに必要な資金

月々入ってくる生徒の月謝代が売上です。

“売上ー費用=利益”

ですから、売上が費用をまかなえない間の赤字分が資金として必要になります。

例えば、以下のような金額設定で考えてみましょう。
・生徒1人の月謝が1万円。
・教室のテナント料はゼロ。
・あなたの生活費が月20万円。

[1ヶ月目]
引き継いだ生徒や紹介の生徒がいて、最初の生徒数は10人。
初月は、チラシをまいて10万円。
売上(1万円×10人=10万円)ー費用(20万円+10万円)=マイナス20万円。

[2ヶ月目]
チラシ効果で生徒が7人増えて、17人。
書籍を購入して1万円。
売上(1万円×17人=17万円)ー費用(20万円+1万円)=マイナス4万円

[3ヶ月目]
紹介と近所で見かけた人からの問い合わせ、チラシ効果で生徒が4人増えて、21人。
売上(1万円×21人=21万円)ー費用(20万円)=マイナス1万円

[4ヶ月目]
口コミで生徒が2人増えて、23人。
チラシをもう1回まいて7万円。
売上(1万円×23人=23万円)ー費用(20万円+7万円)=マイナス4万円

[5ヶ月目]
地域内の認知度が上がってきて、口コミと紹介で2人、チラシ効果で4人の生徒が増えて、29人。
売上(1万円×29人=29万円)ー費用(20万円)=プラス9万円

ここまでを計算すると、4ヶ月目までにマイナス29万円なので、30万円くらいあれば何とかなりそうな試算となります。

この計算は、簡単に説明するために経費で省いているものもありますし、チラシ集客もポイントを押さえなければ簡単には集まらないので注意が必要です。

テナントを借りたり、ホームページを用意したりと最初にもっと大きな資金が必要になる方もいると思います。
その場合は、金融機関から資金を調達するのか、友人や家族から借りるのか、なども考えておきましょう。
商工会議所など無料でサポートしてくれる機関もありますので、なるべく利用してアドバイスを受けてください。

まとめ

学習塾はあなたが商品・サービスなので、あなたの指導力や人間性を磨くことが一番大切です。
そのうえで、立地戦略や生徒の集客戦略にも配慮して、独立開業の準備を進めてください。

学習塾の集客成功事例について知りたい方は、お問い合わせください。

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