歯医者(歯科医院)の1日平均患者数と患者を増やす方法

自分の歯医者(歯科医院)の患者数が多いのか少ないのか分からずに疑問に思っている方が多いようです。
Q&Aサイトなどを見ると、歯科医師よりも、歯科衛生士や歯科助手の方が不安に思っている場合も少なくありません。

今回調べたデータを見て、ご自身の歯科医院を判断する際の材料にしてみてください。

1日平均患者数のデータを解説したあと、その患者数を増やす方法について説明します。

歯医者(歯科医院)の1日平均患者数

厚生労働省の「医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」および「患者調査の概況」といった資料からデータを抜き出し、1日の平均患者数を計算しました。

歯医者(歯科医院)の1日平均患者数

・年々歯科診療所数が増えていること
・推計患者数は、一度減少したあと、増加していること
が分かります。

今後は、若年層の患者数は減り、高齢層の患者数が増えていきます。

補足として、この1日平均患者数は、すべての歯科医院をまとめて計算したものなので、あくまで1つの指標として捉えてください。
例えば、治療時間のかかる自由診療を多く行っている歯科医院は、患者数が少なくなりますし、歯科医師が何名もいる大きな歯科医院であれば、1日の患者数は多くなります。

患者の方の診療内容や、人員数によってその歯科医院の経営が上手くいっているかは変わる、ということです。

患者数が少ない本当の原因

不況や不景気が原因で患者数が少ないと嘆いている方がいますが、それ以外の要素が大きな原因を占めています。

・経営努力をしているか
・最先端の治療技術の習得を怠っていないか
・立地の問題は大丈夫か
・集客(マーケティング)手段は持ち合わせているか
・患者の方へ真摯に対応しているか

こういったことのほうが、患者数が少なくなる原因としては大きいと考えられます。
他には、上記のデータでもあったように、市場環境として歯科医院の数が年々増え、競争が激しくなっていることも大きな原因です。

今後はますます人口が減りますから、今の歯科医師数の推移を見ると、今後も厳しい競争が待ち受けていると思われます。

患者数を増やす手段

患者数を増やす手段としては、大きく分けてオフライン集客とオンライン集客があります。

オフライン集客の手段としては、以下のようなものがあります。
・チラシのポスティング
・新聞折り込み
・フリーペーパー
・雑誌掲載
・POP広告
・ハガキ
・ダイレクトメール
・口コミ、紹介
など

オンライン広告の手段としては、以下があります。
・SEO(検索エンジンの上位表示対策)
・リスティング広告
・ホームページ制作
・Facebook
・Twitter
・Youtube
・メールマガジン
など

具体的に列挙した手段の中で、あなたの歯科医院で積極的に用いている手段はありましたか?

その集客手段の効果を測定し、改善活動を続けていますか?

もしこれらの質問に「No」があるなら、まだまだ患者数を増やせる見込みがあります。

しかも、列挙したように集客手段は豊富にありますので、複数の手段を持っておくことをお勧めします。
1つの手段が上手くいかなくなって、経営が悪化する方をたくさん見てきたからです。

1つの手段しか持ち合わせていないと、時代の流れや、競争相手の出現、同じ広告に対する反応の低下などの事態に陥ったときにリスク回避ができておらず、慌てて他の手段を模索することになります。

1つの手段を費用対効果が合うまでに高めることは簡単ではありませんし、良いコンサルタントや広告の制作会社と最初から出会えるとは限りません。

経営が安定しているうちに、次の手を早め早めに打っておきましょう。

患者数を増やす方法・コツ

1つ1つの集客手段について説明するのではなく、全般的に通じる方法・コツについて説明します。

顔を見せる・自己紹介する

歯科医院は、大きな病院とは違ってスタッフが少ないため、歯科医師やスタッフ1人1人の患者の方に対する影響力が大きくなります。

患者の方も、医療行為ですから慎重に歯科医院を選ぶようになってきています。
どんな人柄で、どんな技術や経験をもった人が行っている歯科医院なのか気になっています。

チラシやホームページなどでは、顔を見せ、自己紹介することで患者の方に安心感・信頼感を与えるようにしましょう。

特徴を考え抜く

患者の方が、たくさんある歯科医院の中で、あなたの歯科医院を選ぶ理由を考えてみましょう。
分からなければ、患者の方へアンケートを取るのも効果的です。

・なぜ来院したのか
・他院ではなく、自分のところを選んでくれたのか

これらを調査もしながら考え抜きます。
そして、考え抜いたものを、広告やホームページなどに掲載しましょう。

キャッチコピーにも使えます。

患者様の評価をもらう

調査のためにアンケートを取る、ということを書きました。
調査目的以外に、第三者から評価されていることをまだ来院していない方へ証明するためにアンケートを取ることも重要です。

歯科医院の経営者が自らアピールするより、第三者である患者の方からの評価のほうが信頼性が高いからです。
口コミや紹介で来院された患者の方がいれば、その効果が分かるはずです。

まとめ

歯科医院の数が増え、経営努力を続けないと、継続することが困難になってきています。
新しい競争相手となる後輩医師が増え、医学も進歩し続けているわけですから当然といえば当然です。

企業経営者と同じく、歯科医師も経営者としての能力が求められるようになっています。

集客で困っている方は、問い合わせフォームからご相談ください。

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