歯医者(歯科医院)の集客力をアップする方法【コンサルタントの視点】

所得が高いと言われる歯医者(歯科医院)も最近は、競争が厳しくなっています。
そのため、歯医者の方から集客の相談を受けることもあります。

今後は、歯医者も自らマーケティングを覚え、集客できるようにならなければ、生き残っていくことができません。
歯科医院業界の状況を振り返ったあと、集客力をアップする方法について具体的にお伝えします。

歯科医師の人数推移

歯科医師数の推移(2012年統計)
(※引用先:厚生労働省2012年 医師・歯科医師・薬剤師調査の概況)

上記の図を見て分かるように、この図にある30年間、歯科医師数は、右肩上がりに増えています。
以前の歯科医師なら年収1000万円弱はいくと言われましたが、最近の歯科医師では、400万円とも言われるほどに下がってきています。

日本全体の人口は、減少し始めているにもかかわらず、歯科医師の数が増えるために、競争が激しくなっています。

このような状況で、どうやって集客力をアップさせ、生き残ればいいのか具体的にご説明します。

自費診療の患者を増やす

保険内診療における国からの支給が減り、保険診療だけでは、十分な収益を保つことができなくなっています。
そのため、多くの歯科医院が積極的に取り組んでいるのが自費診療を増やすことです。

自費診療とは、主に矯正歯科、インプラント、ホワイトニング、保険外の義歯(入れ歯)などが当てはまります。

ただ、メニューを増やしただけでは患者の方は付いてきません。
メニューを増やすだけでなく、技術を磨き、患者の方が健康に暮らせるように実績を増やしていきましょう。

医療広告ガイドラインを守った広告展開で認知度を上げる

医療広告ガイドライン(医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等及び広告
適正化のための指導等に関する指針)が厚生労働省から出ています。

歯科医院は、この広告ガイドラインを守らなければいけません。
この広告ガイドラインは、広告をしてはいけないというわけではないので、規制の範囲内で行えることを探し、近隣地域での認知度を上げていく必要があります。

歯科医院は、地域の方々と密着した医療が欠かせません。
長くその地域に住んでいると、近所の人たちは、自分の歯科医院のことを知っているはずだと思いがちですが、意外と知られていません。一度知ることがあってもすぐ忘れてしまいます。

その間に近くにできた他の歯医者へ通院しているかもしれません。

知らない人が訪れるはずはありませんから、自分の歯科医院に通院してもらうためには、まず「近隣地域での認知度を上げること」。これが必須です。

歯科医院のチラシ戦略

地域の人々に対してサービスを提供している方々にとっては、オフライン広告の中で「チラシ」が非常に効果があります。
インターネットがこれだけ使われるようになった現代でもチラシは有効です。

歯医者では広告規制があるため、保険診療メニューを「◯月◯日までに来院すれば、10%引き!」なんていうチラシを配ることはできません。

自費診療であれば、割引することはできますが、あまり印象が良いとは言えません。

では、どうやってチラシから集客するのか。

以下のようなイベントを開催しましょう。
・歯科医院の内覧会
・子どもへの歯みがき講習
など

【具体例】
引用先:葛西のアシザワ歯科
子どもの歯みがき講習

歯科医院ですぐに治療を受けるわけではありませんから、チラシ配布後すぐに売上が増えるわけではありません。
しかし、上記のような地道なイベントによって、認知度が上がるとともに、歯科医師への親近感や信頼度が上がって、いざという時に、来院してくれるようになります。

院内の案内:POP広告

患者の方に、自費診療を勧めることが苦手な歯医者の方も大勢います。
しかも、患者の方が欲していないのに、そういった案内をすると、患者の方から信頼を損なう恐れもあります。

そこで役立つのがPOP広告です。
院内で自費診療メニューの案内や、定期診察の案内をすることです。
口頭で言わなくても、待合室の壁に大きなポスターを貼り、そこでメニューや効果を説明します。

患者の方は、歯科医院なんだから説明しなくても「◯◯◯」の診療メニューがあることくらい分かるだろうと思っていても意外と知られていません。

たまにしか歯科医院に来ない患者の方は、どんな診療メニューがあるのか、それぞれの効果は何なのか、自分にはどんな治療が最適なのか、理解していないことが多いです。

それを嫌らしくなく教えてあげましょう。

診察カードの工夫

診察カードは、患者の方の手元に残るものです。
手元にあるので、財布や引き出しを整理している時に思い出してもらえます。

目立つカードや、親切なカード、親近感の上がるカードを目指しましょう。
診察時間や電話番号、住所は分かりやすく記載されていますか?

親近感が上がるように、似顔絵が載っていたり、自分の治療への想いや、患者の方へのメッセージを載せていますか?
こういった細部への工夫が後々大きな差になります。

他の医院がやり切れていないところまで、やり切りましょう。

DM(ダイレクトメール)やハガキの送付

診察カードを作るときに、名前や住所を書いてもらいますよね。
患者の方のデータは、Excelなどの資料でまとめ、以前にどんな治療を受けたことがあるのか、前回の来院からどのくらい時間が経過しているのか、分かりやすくまとめましょう。

そして、前回の来院からしばらく経っていたら、クリーニングや定期検診の案内をダイレクトメールで送りましょう。
患者の方のリピートを促すのに、DMやハガキは鉄板です。

ただ案内を送るだけでなく、役に立つニュースレターを添えたり、手書きのコメントを書いたりして親近感や信頼が上がるような工夫をすると、なおいいです。

インターネットからの集客にも力を入れる

インターネットを使う人がこれだけ増えた現代では、インターネットからの集客は欠かせません。
あなたがこのページを見ているように、患者の方もインターネットでどの歯医者がいいか、近所に歯医者がないか探しています。

そこで自分の歯科医院を認知してもらえるかがカギになります。

まず、ホームページを制作することが大切です。
自分の歯科医院で検索したときに、ホームページが一番上に出てくるように対策しましょう。

さらには、「地域名+歯医者(歯科医院)」などのキーワードでホームページが上位表示できるように、SEO対策を行いましょう。
リスティング広告や成果報酬型広告で集客する方法もあります。

まとめ

ここまでに挙げた具体的な集客方法をどこまで完成度を高くしてやり切れるかで、大きな差が出てきます。
歯医者としての医療技術を高めるだけでなく、歯医者も経営者としてマーケティングを行う必要が出てきた時代になっています。

・歯科医院の集客全般を相談したい方
・ホームページ制作を依頼したい方
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