
先日レアジョブが上場しましたね。
財務諸表を見たいなと思っていたのですが、
なかなか時間がなく、遅くなってしまいました。
最初の感想をいくつか述べます。
・やはりそこまで利益率が高くない
・成長率が想像以上に高い
上場した際の評判ですが、好意的に受け止められているようです。
成長していそうな企業だったので、上場を予想されていたかもしれませんね。
売上・利益を年度別に詳しく見る
25年3月期 | 26年3月期 | 27年3月期(予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 11.3億円 | 16.9億円 | 22.2億円 |
営業利益 | -0.6億円 | 1.3億円 | 1.8億円 |
経常利益 | -1.1億円 | 1.0億円 | 1.5億円 |
純利益 | -1.1億円 | 0.4億円 | 0.9億円 |
25年度3月から26年度3月にかけて、売上が49%伸びています。
27年度3月期予想では、前年対比で31%伸びています。
スカイプでオンライン英会話を楽しむ人がこれだけ多いのだと、
再度認識させられる業績でした。
決算情報の文章によると、以下の記述がありました。
「平成24年度の語学ビジネス総市場規模は7,892億円(前年度比 102.7%)」
語学ビジネスは、まだまだ成長していることにも驚きました。
確かにグローバル化がこれだけ叫ばれ、企業でも本格化してきているので、
当然かもしれませんね。
25年度3月期の業績が悪い理由
おそらく為替が大きく円安に進んだのが、
業績悪化につながったと思われます。
25年度は、75円1ドルだったのが、大きく円安に動きました。
それと同時に、ペソに対しても大きく円安に動きました。
そうすると、何が起こるのか?
日本の会員から売上を円でもらい、
フィリピンの先生達にペソで支払うわけです。
となると、円安前に比べ、フィリピン人スタッフの給料が大きく高くなり、
人件費がかさむことになります。
結局、大きく円安に動いたあと、レアジョブではプランの値段変更がありました。
おそらく為替の影響を吸収しきれなかったためでしょう。
30%くらい円安になったと記憶しているので、
それで赤字になって、値上げをした、という推測をすると、
利益率はそこまで高くないのではないかと予想していました。
レアジョブの有料会員数は何人いるのか?
有料会員数はかなり気になる数字だと思います。
レアジョブが上場して、業績が公開されたことで、
競合各社も、自分たちの業績・利益率と比べるべく、分析していることでしょう。
ちなみに累計会員数(おそらく無料体験のみ含む)は20万人を突破と、
ホームページに記載されています。
では、有料会員数は何人なのか?
プランは「毎日25分 月額5,800円」がベースにあります。
あとは、それより低価格のものと、高価格のものがありますが、
有料会員の平均1人当たりの月額売上は、5,800円に少し上乗せしたくらいでしょう。
※ずっと前から使っている人は古いプランの価格が適用されています。
以前のプランも考慮すると、平均で6,000円くらいと概算しておきます。
6,000円×12ヶ月=72,000円
26年度3月期の売上16.9億円を、72,000円で割ると、
1,690,000,000円÷72,000円=約23,472
つまり、26年度3月期の月平均有料会員数は、約23,472人ということです。
予想より多かったですか?
気になる企業の1つなので、今後もウォッチしていきたいと思います。