SEO用語に「パンくずリスト」という言葉があります。
他の言葉に比べて、特徴的なこの言葉。
誰かが付けた俗称かと思いきや、SEOやweb制作を行う人にとっては馴染みのある専門用語です。
この記事では、「パンくずリスト」の意味と由来について説明します。
パンくずリストとは?
サイト訪問者に対して、サイトのどこにいるのか分かりやすく案内するためのリストです。
サイトは階層構造になっており、そのリストを見れば階層のどこにいるのか分かります。
具体的には、こんなものです。
「パンくずリスト」という言葉の由来
この「パンくずリスト」というキーワードは、SEOの中の専門用語でもかなり異質です。
気になって調べると、言葉の由来はこうでした。
グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」の話の中で、
森の中で迷わないようにパンくずを少しずつ落としながら歩いたというエピソードを覚えていますか?
それが言葉の由来です。
ただ、童話の中では、パンくずは小鳥に食べられて道に迷ってしまっています・・・。
パンくずリストは内部リンクになるのか
結論からいうと、パンくずリストは、内部リンクになります。
だから、パンくずリストになるキーワードは、SEOを意識したキーワードにしなければいけません。
例えば、3階層のサイトがあるとします。
パンくずリストがあれば、
3階層目のページから2階層目のページヘ内部リンクが集まります。
2階層目に内部リンクが集まるということは、SEO対策用キーワードの選別として、
3階層目より大きな、または競争が激しい、キーワードを持ってきたほうがいいということです。
サイト構造をしっかり考えて、カテゴリー分けされていれば、
2階層目のキーワードのほうが自然と大きな範囲を意味する言葉になるので、
もしかすると、意識しなくてもできている人もいるかもしれません。
パンくずリストを活かすためのキーワード選び
パンくずリストを使って、SEOに適したサイト設計をするためには、
キーワードの選び方が大切です。
具体的な例を挙げるために、
不動産のポータルサイトを作る場合を考えます。
<ページ別キーワード>
トップページ(1階層目):不動産売買・賃貸マンション
カテゴリーページ(2階層目):(都道府県名)+不動産売買・賃貸マンション
個別ページ(3階層目):(市区町村名)+不動産売買・賃貸マンション
このように、2階層目は3階層目よりも大きく・競争の激しいキーワードを持ってきます。
上記のようなサイト設計であれば、訪問者も分かりやすく、自然な作りです。
ただ、SEO対策だけを考えて、3階層すべてのキーワードを考えると、
サイト訪問者に分かりづらいサイト設計になり、
多くの人に使ってもらえないおそれがあります。
それでは意味がありませんし、検索エンジンからも低い評価を受ける可能性があります。
サイト設計時には、SEO視点とユーザー視点でサイトを作っていくことが必要です。