・新規生徒を募集しても思ったように集まらない
・最近少子化で生徒が減ってきた
そのような悩みをお持ちではありませんか?
今回は、学習塾が生徒を集めるための集客・マーケティングで成功する方法についてお伝えします。
市場の状況を理解して、戦略を立てていきましょう。
少子化がどのくらいインパクトがあるのか正確に知ることで今後の予測にも役立ちます。
少子高齢化の影響と子どもの数の推移
全国的に子どもの数が減って、塾の周りにいる子どもの数が減ったと感じている方もいると思います。
地域によっては、新しい世代が増えずに高齢化ばかりが進んでいるところもありますよね。
実際にどのくらい減っているのか確認してみましょう。
総務省の国勢調査及び人口推計データ(2012)を参考にした、
14歳以下の子どもの数の推移です。
2000年 1,847万人
2005年 1,752万人
2010年 1,680万人
2015年 1,583万人
2020年 1,457万人
2025年 1,324万人
2030年 1,204万人
大きく数が減少しているのが分かると思います。
2015年から2030年にかけては、
25%の子どもがいなくなります。
※(1,204万人 ÷ 1,583万人 = 約76%)
25%減少するというのは、非常に大きなインパクトがあります。
これからは子どもの数が大きく減ることを念頭にして、
学習塾経営を考える必要性に迫られています。
子どもがいなくなる地域は、場所の移転や業態転換も視野に入れなければいけません。
学習塾・予備校市場規模の推移
学習塾のターゲットとなる子どもたちの数は大きく減少していましたが、
学習塾の市場規模はどうなっているのでしょうか。
学習塾・予備校の市場規模推移を見てみましょう。
子どもの数と同じように減少しているかと思えば、
意外と市場規模は減っておらず、横ばいとなっています。
これは「通塾率の上昇」が要因です。
以前よりも子どもを塾に通わせる親の方が増えているということです。
次に、英会話・語学学校の市場規模推移も見ておきましょう。
・子どもに幼児期から英語を習わせたい
・仕事で必要だからビジネス英会話を身につけたい
といったニーズから再び市場が伸びています。
グローバル化が進んできて、英語はこれからの社会人にとって必須となっていますので、子どもにも学ばせたい親の気持ちが表れていますね。また小学校から学校での英語勉強が必修化されたので、幼い頃から英語を学習する子どもが増えています。
学習塾の数の推移
生徒の状況や市場規模は見てきた通りです。
競合となる学習塾の事業所数と、受講生数(生徒数)の推移を確認してみましょう。
出典元:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」より当サイトで作成
市場は伸びていないながらも、事業所数は増え続けています。
受講生数も増えてきていましたが、これ以上は増えなさそうですね。
現在の市場環境でこれだけ事業所数が増えているので、
競争は一段と激しくなっていると言えます。
これからは実力のない塾や、マーケティングが苦手な塾は、淘汰される時代になってきています。
学習塾の生徒集客・マーケティング方法
これだけ厳しい環境で生き残るには、どうすればいいのでしょうか。
経営戦略という大きな視点から見ていき、集客の様々な手段について説明します。
学習塾の経営戦略
長期顧客の獲得
これからも学習塾として生き残っていくためには、工夫しながら経営をしていく必要があります。
例えば、受験指導を行っている塾であれば、対象は受験生になりますが、来年も同じ人数の生徒が来てくれるとは限りません。
そのため、長期的に生徒に来てもらうために、高校生だけでなく、中学生も対象にするなど対象を広げる必要があります。
さらには、大人をターゲットにしたサービス展開も考えていく必要があるかもしれません。
英会話や英語を教えている人であれば、大人へのサービス展開もしやすいですね。
「教育」で有名なベネッセはその戦略を実践している典型的な例です。
妊娠・乳児から高校生・社会人まで成長過程ごとに移りゆくサービスを展開していますよね。
そういった長期にわたって通ってもらうためのサービス展開が1つの戦略としてあります。
習い事と塾を併設して、囲い込みを行ったりするところも出てきています。
幼い頃から囲い込まれると、途中から塾を変更してもらうのは簡単ではありません。
集客対策
口コミだけで集客するのは、口コミが途絶えたり、生徒が足らなかったりしたときに打つ手が無くなり、厳しい状況にさらされます。
もし口コミを中心に行っている場合は、口コミからの脱却を目指しましょう。
インターネットやチラシなど、いくつかの手段を併用しながら、集客できる体制を作りましょう。
いくつかの手段を併用することで、リスクヘッジにもなりますし、相乗効果で最終的な結果として集客コストを下げることができます。
具体的な集客手段の説明に移ります。
オフライン集客
オフライン集客とは、インターネットを使用しないリアルでの集客のことです。
具体的には、チラシや看板がお勧めです。
チラシ
チラシは、口コミを除けば、オフラインの中で第一に取り組むべき、最も集客力がある方法と言っても過言ではないでしょう。
近所やあなたの家にもチラシが入っているのを見かけたことがあるはずです。
チラシには学習塾の進学実績や生徒の声などを載せて、塾のPRをしましょう。
さらにあなたの学習塾には、どんな特徴があるのか詳しく説明することも大切です。
同じようなことしか書いていなければ、大手に負けてしまいます。
配布方法には、新聞折り込みチラシやポスティングなどがあります。
学校の前や駅などで配布する方法もありますね。
渡す手段は知り合いに配ってもらったり、何でもいいので、柔軟に考えてみてください。
あなたの生徒になってくれる方がどこにいるのか考えて効率的な配布方法を採用しましょう。
チラシでは、塾のPRをするだけでなく、イベントを企画して、それを目玉にまずは接点を持つ方法もあります。
チラシの使い方は、アイディア次第でいくつもあります。
他の学習塾の使い方も参考にしながら、研究してみてください。
看板
・近所を通った人が分かるように塾の前に立てる看板
・遠くからでも分かるように建物に取り付ける看板
・塾のイメージやPRを入れた看板
・塾から離れたところに立てる認知度アップのための看板
など看板にも用途が様々あります。
それによって、看板の大きさや内容も変わります。
塾の前に立てる看板くらいなら自分でも出来ます。
意外と看板を見て、塾のことを知り、調べる方がいますので、馬鹿にできません。
オフラインで知り、オンラインで調べる(インターネットで検索)という行動を取ることが多いので、集客に本格的に取り組むなら効果的なホームページも必要です。
小冊子
チラシよりも詳しく説明した小冊子を作る手段もあります。
制作にコストと時間はかかりますが、詳しく塾のことが説明できます。
私が実際に街中で見かけて撮影したものですが、
このようにターゲットになる方が来そうなお店の中に置かしてもらうと、配布効率が良くなります。
※今回小冊子が置かれていたのはケンタッキーの店内です。
定食屋さんに置かれているのを見たこともあります。
オンライン集客
オンライン集客とは、インターネットを介した集客のことです。
集客の方法を探したことがある人なら、SEO、リスティング広告、Twitter、Facebook、Youtube、LINE、他SNSなど色んなマーケティング手段があることを知っているかと思います。
そして、多くの手段がありすぎてどれをどう使えばいいのか、迷っているのではないでしょうか。
インターネットの世界は流れが早く、新しい方法が出てきたり、管理画面が変わったり、素人の方が付いていくのは大変です。
その中で今後も学習塾にとって最も重要なのは「ホームページ」です。
ホームページ
ホームページでは、あなたの塾の魅力を十分に語ることができます。
ホームページを研究すると、尽きないくらいのノウハウやテクニックがあるのですが、ここでは極めて重要な点をいくつか説明します。
私がコンサルタントとしてアドバイスした塾でも実践しています。
当たり前と思われることもあると思いますが、意外と出来ていない人が多いので、チェックしておきましょう。
次の3つは必須です。
①講師の写真とプロフィールを詳しく載せる
②塾の特徴を分かりやすく書く
③合格実績などを目立つところに載せる
これらはすべて大切なことばかりです。
まだ出来ていなかった人は、早速掲載するようにしましょう。
ホームページはチラシや看板など、オフラインで知ってもらったときの受け皿にもなります。
最近の人は、「チラシを見てインターネットで調べる」という行動をする人が増えています。
ホームページも手を抜かないようにしてください。
SEO
リスティング広告やSNSなどがある中で、塾にとって大切なのはSEOです。
なぜSEOが塾にとって大切なのか、
他の手段で成果を出すためにはどうすればいいのか、
詳しく知りたい方はご相談ください。
とにかくSEOが大切なので、SEOからアクセスが集められるようにしましょう。
あなたの地域で検索結果1位になれば、それだけで反響の違いが感じられるはずです。
SEOは、色んな会社がサービスとして提供していますが、実際にしていることは各社内容が違うことも多々あります。
どこかに依頼するときは、慎重に行いましょう。
まとめ
学習塾の市場環境から、マーケティング手段まで見てきました。
学習塾業界もオンライン家庭教師や、オンライン予備校が増えてきて、市場全体では大きな変革が起こっています。
このような中で、今後も長期的に生き残るには、巧みな経営手腕が問われます。
今回説明した内容を参考にしてみてください。
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