弁護士業界も他業種と同じように、マーケティング活動が本格化してきています。
その中でもWebマーケティングは、弁護士事務所によって、かなり差が出ています。
その差は、インターネットを見れば容易に分かります。
なぜ、弁護士業界で、Webマーケティングが必要とされているのでしょうか。
インターネットからの集客に成功する方法を伝える前に、なぜ必要なのかを改めて確認しておきましょう。
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弁護士事務所にwebマーケティングが必要な理由
主に4つの理由が考えられます。
1つずつ見ていきましょう。
①インターネットで探す人の増加
インターネットユーザーは、平成15年の7,730万人(普及率64.3%)から、平成25年には、1億44万人(普及率82.8%)まで増えています。(総務省調べ)
これだけ今の時代は、インターネットを使うことが当たり前になってきています。
インターネット利用者は、インターネットでニュースなどを見るだけでなく、行きたいレストランや、歯医者の場所など、日常で何か探しているときや困ったときに、まずインターネットで探すクセがついています。
それは、弁護士を探すときも例外ではありません。
若い人ほどインターネットでまずは探す傾向が強いですが、
高齢の方でも便利だからインターネットで探すという人もいます。
②その場でインターネットから問い合わせる人の増加
インターネット利用者増加には、インターネット回線が普及しただけでなく、スマートフォンの普及も手伝っています。
最近の若い人は、PCを持たず、スマートフォンだけの人も増えています。
そして、スマートフォンで調べる人は、PCに比べて、調べてその場で電話して問い合わせることが多いです。
なぜなら、PCと違い、スマートフォンは「電話」だからです。
webマーケティングでは、スマートフォンを念頭に置いた対策も必要です。
③チラシなど、他業種で有効な手段が使いづらい
他の業種では、チラシなどのオフラインマーケティングはよく行われています。
弁護士事務所でもチラシを使っている方はいますが、そういった広告を使うことに抵抗があったり、広告規制があって使いづらかったりする面があります。
例えば、スーパーのチラシみたいなのは、品位を下げるとして一発アウトです。
ただ、チラシが全く使えないわけではありません。
チラシについても記事を書いていますので、チラシを有効に活用したい方は、「弁護士事務所のチラシ効果を上げる方法」というリンク先ページをご覧ください。
インターネットで弁護士を探せない方もまだまだたくさんいますし、戦略をもって使えばチラシも有効です。
④弁護士数の急激な増加
以前のこちらの記事でも説明したように、最近急激に弁護士数が増加しています。
以下の図をご覧ください。
※日弁連の資料を参考にまとめたデータです。
2013年には、2000年の約2倍の弁護士数になっています。
これでは、競争が激しくなるのも当たり前で、マーケティング活動が下手な弁護士事務所は、今後淘汰されていくでしょう。
これら4つが弁護士にwebマーケティングが必要とされている理由です。
では、そのような現状でどのようにすればインターネットから十分に集客することができるのか説明します。
インターネット集客で成功する7つの方法
まずはホームページを用意することが大切です。
ブログ、Facebook、Twitter、Youtubeなど色んな手段がありますが、
それらだけでは、十分に仕事内容などの説明ができません。
そのため、それらの手段を用いつつ、ホームページへ誘導し、ホームページで相談や依頼につなげていきましょう。
今回はホームページを良くするための基本的な部分についての説明です。
最低限これだけはしましょうというものばかりです。
逆にこれができないと、弁護士の方がインターネットからの集客に成功することはないでしょう。
もしかしたらインターネットは、何か別世界のように感じているかもしれませんが、
インターネットを通じて、別のパソコンやスマートフォンの画面の先には、
他の人間がいるのです。
つまり、インターネットと言えど、「人対人」だということです。
だからこそ相手に対する配慮が必要になってきます。
そして、「信頼感」も必要です。
それらを踏まえて弁護士がインターネット集客(ホームページからの集客)に成功するためにはどうしたらいいのでしょうか。
①顔を出し、自己紹介する
恥ずかしがって、顔を出したがらない方がいます。
もちろんお気持ちは分かりますが、顔は出すようにしましょう。
あなたが、どんな人がやっているか分からないお店に行くとしたら不安ではありませんか?
また、顔や自己紹介をしっかりしている人としない人がいたら、どちらを選びますか?
弁護士の仕事には信頼が欠かせません。
信頼してもらうためには、こちらから自己開示していかなければいけません。
恥ずかしさは捨てて、
顧客に信頼してもらえるように写真と自己紹介をしましょう。
自己紹介は、経歴や趣味、これまでの自分のストーリーや想いなどが効果的です。
②分かりやすく書く
法律用語には難しい言葉がたくさんあります。
長い間、仕事をしていると、そんな難しい言葉も自分にとっては当たり前になってきますが、
一般の人たちにとってはそうではありません。
そして、法律用語だけでなく、仕事で書く言葉・話す言葉も難しいことが多いので、
普段から使っている言葉も影響を受けて、難しくなってきがちです。
どんな言葉なら全然法律のことを知らない人にも分かってもらえるのか、
客観的になって使う言葉を選んでいきましょう。
③あなたの実績・特徴を書く
自己紹介では、あなた自身のことについて伝えます。
ここでは、あなたが提供する商品・サービスの実績・特徴を伝えます。
実績
こんな文言を見たことはありませんか?
「年間相談件数350件以上!」
「実務経験20年以上」
など。
仕事の分野でこれだけの実績があるということを数字で伝えましょう。
数字は具体的なので伝わりやすいですし、「それだけの経験があるなら安心して頼めそう」と思ってもらえます。
特徴
「中小企業法務の経験豊富な弁護士」
「相続に強い弁護士」
などのように、どの分野を得意としているのか伝えましょう。
弁護士の扱う事件は多岐に渡ります。
依頼者も、その分野で経験豊富で詳しい弁護士に依頼したいと思っているので、
あなたがどの分野を得意としているのか明確に伝えてあげて下さい。
④できること・サービスを詳しく書く
ホームページに自分のできる仕事をすべて書いていない方がいます。
自分の得意分野を伝えることも大事なのですが、サービス一覧ページやサービス別ページでは、他にどんなことができるのかも伝えましょう。
意外と相手は「こんなこともできるんですね」と知っていないことが多いです。
特に弁護士は、一般の人にとって馴染みのない仕事ですので、どんなことができるのか具体的に伝えるようにしましょう。
⑤最初のオファーを下げる
オファーとは、マーケティング用語で、
「販売者が購入者に購入条件を提案すること」という意味です。
「弁護士相談 30分 5,000円」よりも「弁護士相談 30分 無料」のほうが
相談しやすいですよね?
弁護士に依頼する時というのは、だいたい大きな問題を抱えているときです。
その問題を依頼するかどうか検討しているので、慎重にならざるを得ません。
顧客は、無料相談の弁護士をいくつも回って比較検討しているかもしれません。
比較検討する場合、「5000円」のところは外されてしまうでしょう。
そのため、最初のオファーは下げて、対面で顧客と接することができるようにする場面を作ることが大切です。
ただ、無料にすると、「とりあえず話を聞くだけ」といった考えを持っている方から相談が来ることもあります。
そうなると、売上が上がる仕事につながらない時間が増えてしまい、「貧乏暇なし」状態になります。
あなたがその分野で、競合に負けないくらいのブランディングや実績を積むことができたときには、「無料相談」をやめて「有料相談」に変えていくといいでしょう。
それまでは辛抱が必要です。
⑥住所や連絡先は大きく書く
「◯◯駅から徒歩2分」
「電話番号:××××-××-××××」
このような住所案内や連絡先は大きく書いて、依頼者が迷わないようにしましょう。
詳しい弁護士事務所までの行き方や地図は、トップページ以外のページで説明して下さい。
その他にメール相談が受けられるフォームも用意しましょう。
「電話が苦手」「電話代がかかるからイヤ」という理由でメールを好む方もいます。
また、メール相談フォームがあれば、電話受付時間外の深夜でも相談を受けられます。
⑦ホームページのアクセスアップを図る
ブログ、Facebook、Twitter、Youtubeなどの手段は、ホームページへ誘導するために使いましょうという話を先ほど書きました。
ブログ、Facebook、Twitter、Youtubeもアクセスアップを図る手段のうちの1つです。
ただ、弁護士の場合は、ソーシャルメディアとの相性があまり良くないため、メインのアクセスアップはこれから説明するSEOとリスティング広告になります。
SEO
SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で「検索エンジン最適化」のことです。
GoogleやYahooの検索結果で上位に表示されるようにし、ホームページへのアクセスを上げる方法です。
メインのキーワードは、「地名+弁護士」がお勧めです。
その他に例えば、離婚を中心に扱っているなら「地名+離婚+弁護士」というキーワードもお勧めです。
地名を入れることによって、競合が同じ地域の方だけになります。
さらにその地域で弁護士を探している近隣市民の方からアクセスしてもらうことができるため、依頼につながりやすくなります。
リスティング広告
リスティング広告とは、下の図の赤枠内にある「広告」と書いてある場所に表示されるように広告を出すことです。
顧客になりそうな人が検索するキーワードで広告を出稿し、ホームページへのアクセスを増やします。
例えば、渋谷にある弁護士事務所なら「渋谷 弁護士」というキーワードは、見込み度の高い方が検索するキーワードです。
まとめ
弁護士にwebマーケティングが必要な理由と、インターネット集客に成功する方法について書いてきました。
他の業界と同じように、弁護士業界もインターネットで探して依頼する方が増えています。
これからの時代に、顧客を獲得できるようになるためにはインターネットからの集客対策は欠かせません。
正しい知識をつけて、対策を行っていきましょう。
インターネット以外の集客・マーケティングについても理解しておきたい方は、こちらの記事も読んでみてください。「独立後に困らない!弁護士が集客・マーケティングで成功する9つの方法」
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